賢く婚活

若い頃の恋愛は、相手から告白されて付き合うのがほとんどだった。
片思いで痛い思いをした経験があったので、私を好きになってくれる人と付き合うことにしていた。
しつこく電話番号を聞かれたり、見た目だけを褒めてくる男の人は苦手だったけど、基本的には私を好きな人としか付き合ってこなかった。

 

私を好きになってくれた人の中に、電話番号を聞いてこなくて、名刺だけ渡して『いつでも電話してね』とだけ言った人がいた。

 

周りにいた派手な男の人とはちがって静かなサラリーマン。
グイグイ押して来ない感じに興味を持ってしまった。

 

何度か自分から電話をしてみた。その度に彼は電話をくれてありがとうとお礼を言い、楽しそうに私が飽きるまで話に付き合ってくれた。
何度か電話してるのに彼から私の番号を聞いてくる事はなくて、あくまでも私から話したい時に連絡くれればいいよってスタンスだった。

 

そんな受け身だけど、私を好きな事は上手にアピールする彼にだんだん惹かれてしまった。
ある日初めてデートに誘われた。朝5時に迎えに来てくれて沼津までドライブデートだと言う。私は車にのってすぐ眠くなってしまった。彼はそんな様子に気がついて、着いたら起こすから寝てていいよと優しく言ってくれた。お言葉に甘えて、私はくーくー寝てしまった。